神秘の輝きであるオーロラ。一生に一度は見てみたいと多くの人が感じているように、本当に神秘的な輝きです。
僕が初めて観たのは、フィンランドのロヴァニエミ。オーロラを観に行ったわけですが、こればかりは自然の神秘なので、天気がよくなければ見れません。何日か滞在したのですが、天気がよくなくて、なかなか見れませんでした。そして最終日。オーロラ予報というのもあるのですが、その日はもう少し北に行かなければ見れないというような予報。、一緒に行った友人と「天気がイマイチだから仕方が無いね」というような話をしてホテルバーでご当地ドリンクを堪能していたら、ホテルの夜勤で交代に来たスタッフが「今、空にオーロラ出てるよ」という話。
慌ててホテルのオーロラ観測地へ行ったら徐々に現れるグリーンの輝きのカーテン。簡単に塗れたタオルが凍るほどの寒さの中でしたが、言葉を失うほどの感動と驚き。長い時間が経つのを忘れるほど、観ていました。
オーロラを見るポイントはフィンランドやアラスカなど様々な地域がありますが、行っても条件を満たさないと観れないものです。その条件は
・夜空が暗いこと。街の明かりが明るすぎると観れません。ヘルシンキ上空でも出るようですが、街が明るいのであまり観れないそうです。
・太陽風の影響が強い時期。オーロラは太陽風の影響で表れます。その活動が強いほど観やすいということですが、次回は2014年の2月~3月がピークとのこと。
・もちろん、天気がよいことですね。
僕が泊まったロヴァニエミのホテルはオーナスヴァーラという丘の上に立つホテルで屋上にはオーロラ観測所が着いているんです。周りも森だけなので、暗いし観測にはもってこいの場所。2月のリトリートでもここのコテージに泊まります。
オーロラには様々な象徴がありますが、フィンランドの地域では下記のようなシンボルとなっています。
・「キツネの火」というのがフィンランド語でのオーロラを表しています。その光はフィヨルドの先端をキツネが走って作られたという伝承があります。
・フィンランドの北極圏に暮らすサーミ族の間では、オーロラは「聞こえる光」と呼ばれており、サーミ族のシャーマンのドラムにもシンボルとしてオーロラは描かれていました。サーミ族にとってオーロラは「音」と深い関係性があるようです。
・フィンランドの神話で描かれている北の国を意味するPohjolaと呼ばれる伝説の魔法使いの住む世界であると言われています。オーロラが現れると、その魔法使いの国と繋がるという話です。
・オーロラは、亡くなった人々の世界「黄泉の国」があるとも言われています。
日本では北海道で観られたという話もありますし、飛行機に乗っていると見えることもあります。オランダから成田へ戻る飛行機の中からも淡いオーロラを見たことがあります。ちなみに、空気中に酸素が多いと赤のオーロラになり、酸素密度が減り窒素が多くなってくるとグリーンに、窒素が増えてくるとピンク色に見えるようです。虹色のオーロラというのは無いんですね。