体外離脱は本当に面白い体験で、人生観というか自分自身が意識している世界が「ここ」だけじゃなくて、「たくさん」あるんだということが分かる体験で、遊び場が増えるようなイメージですね。
よく体外離脱ワークショップで質問がある内容ですが、体外離脱と瞑想等で受け取るビジョンとの違いは何か?という質問があります。
体外離脱の練習をしていて、瞑想やヒプノセラピー等、意識が拡大した時に受け取る情報や感覚、例えば、「こんな映像が見えた」「こんな音が聞こえた」というような体験をすることがあります。それはリアルなビジョン、イマジネーションですが、それはまだ完全な体外離脱ではありません。まだ、体の感覚意識が残っている状態です。部分的な体外離脱とは言えます。
完全な体外離脱は、明らかに瞑想時などのビジョンとは異なります。完全な体外離脱は、日常生活を送っている意識そのままのフルな体験です。僕の個人的な体験ですが、昨日意図せずに体外離脱をしていました。もちろん意図すれば、自由に様々な領域を旅できるものですが、昨日はちょっと疲れていてうたた寝をしてました。気づいたら、僕は旗の台駅から会社への道を歩いていました。それは、本当に日常的な感覚と全く同じです。はじめは、当たり前のように歩いていましたが、「あれっ?」と思い、歩道にあるガードレールを触れてみたところ、するっと通り抜けました。「あぁ、体外離脱してるんだ」とこれで理解できました。僕は体外離脱先なのか、現実なのか、分からない時は壁などを触るようにしています。するっと通り抜けたら、それは離脱先というわけです。
このように体外離脱のフル体験は、今の日常を過ごしている感覚意識をそのまま持っていける体験です。なので、現実なのか離脱先なのか、一瞬分からない程のリアルさ。もちろん、離脱先は単なるイマジネーションの世界ではなく、現実世界と同じようにリアルに存在しています。