僕はシュールな作品や映画、演劇が気に入ってほぼ毎日と言っていいほど見ているかもしれません。思いっきり笑えるものももちろんありますが、なんとなく心の中で残るものや何とも言えない驚きも与えられるようなそんな感覚がします。
シュールとは「超現実主義」というシュールレアリズムから来た言葉で、まさに超現実的で、一見するとナンセンスのような気もするけど、現実から離れた世界観とでも言う感じです。作品で言うと、三谷幸喜作品やシティボーイズ、バナナマン等‥単に架空のキャラクターを設定して面白おかしくドタバタする笑いではなく、現実に存在しつつ、でもちょっと社会から離れたような表現や見方など、本当にうまいなぁと思え何度も何度も見てしまいます。
シュールさの中に本来の私達の姿を見るヒントがたくさん隠されているように感じます。特に子供の世界はシュールそのもの。ちょっと奇想天外な面もありますが、甥っ子が「新幹線に乗ると中で車が走って来てそれに乗るの」というような話をしていましたが、子供の想像力や見方は葛藤を通していず、また社会にも属していない、そんな感覚ですね。
この世界の事象は「同意された」現実です。そして、その外側から見ると甥っ子が話したような事が現実になり、今の社会のシステムがシュールになり得ます。この世界にはたくさんの可能性が眠っています。そこから、様々なものが創り出されているように感じます。例えば、夢。夢ってかなりシュールですよね。突然、場面が変わったり、一緒にいた人物が突然違う人に変わっていたり。夢はシンボリックですが、その中に自分を知ることができるヒントがあります。
ちょっとそんなシュールさを感じてみると、何か発見があるかもしれません。