「諸行無常」とは仏教用語で「この世の全ての万物は一定ではなく、常に移り変わっていくものだ」というような意味です。まさに自然のサイクルを表している言葉のように感じます。この世に自分自身と全く同じ人はいません。みんなユニークな存在です。そして、自然界も日々変化しています。昨日と同じように見えても違います。自然の法則は「創造→維持→破壊」で流れています。あるポイントに向かって、それはスパイラルのように創造・維持・破壊を繰り返して進んでいます。昨日と同じ位置にいるように見えても、それはスパイラルの一つ上の階層にいます。・・・と書いてきましたが、これは肉体意識側の見方です。
もう一つは「諸行無常」の逆、つまり「諸行常住」とでも言いましょうか。「全ては一定であり何も変わるものが無い」という見方です。私たちは何も学ぶことも無いし、何も失うものは無く、常に完全で喜びに溢れている存在です。それはどんな時もそうです。これは魂意識側の見方です。
私たちは不完全な意識と完全な意識とで構成されています。一見矛盾する見方ですが、この矛盾を統合することが不安も辛さも無く常に楽しむための一つのキーだと僕は思います。