何をするにもバランスは大切。この世界は自然の均衡で成り立っていると言っても過言ではないでしょう。しかし人間にはエゴや葛藤が存在し、思考等でそのバランスを崩してしまうことがよくあります。
そして、バランスを保つ上で、大切なのは境界線を保つこと。この世界は境界線で成り立っているとも言えます。ある境界線を越えてしまうと、均衡が崩れてしまいます。例えば、サッカーの試合で、審判が選手と混じってプレーしたらサッカーが成立しません。これはかなり極端な例ですが、このようなことが日常で行われていることがあります。その結果、境界線が無くなり、バランスが大きく崩れてしまいます。バランス=境界線とも言えるように感じます。
これからの時代はユニティ(統合)の時代になっていくと言われています。これは例えるなら、国境が消えて、ある国とある国が一つになるような感じでしょう。インターネットの世界はまさにユニティの象徴だと感じます。しかし、ユニティに向かっているとしても、その前提に存在するのが境界線。その境界線をしっかりと見つめてこそ、新しい統合が生まれると感じます。境界線を越える時、お互いの意識の共鳴はもちろんとても大切ですが、約束を守ること、お互いを尊重すること、礼儀を保つこと(親しき仲にも礼儀あり)等、地球で生きている上で大切である現実的な部分に目を向ける必要性があると感じます。
バランスと境界線を象徴的に描いているのが映画「ゲド戦記」。バランスを保つことについて考えさせられた作品です。