中国の古い言い伝えで「鯉は滝を登ると龍に変わる」という「龍門の鯉」の話があります。中国の黄河上流にある龍門という急流についての伝説。その急流はどんな魚も登ることができないけど、そこを登ることのできる鯉は龍になれるという話です。この言い伝えから、出世することを龍門の鯉に例えられています。
「龍門の鯉」は何度も聞いたことがある言葉「登竜門」のことです。
つまり、ある出来事を体験しクリアして自分を成長させていくということになりますね。
誰にでも登竜門と呼ばれる場所や出来事はあります。何をやってもうまくいかなかったり、毎日が辛いことで溢れていると一見感じる場所は、登竜門なのかもしれません。過去をちょっと振り返ってもそういう場所ってあったと思います。今なら笑って話せることだけど、当時は毎日ストレスで辛かった体験。でも、その体験ってずーっと続きましたか?もしかしたらまだ巻き込まれてしまっている方もいるかもしれませんが、今から見れば「あの体験が無ければ今の自分は存在しない」「あの体験からこういうことが分かった」と思うことが多いんじゃないでしょうか。つまり、あの体験は自分の知恵となり、そして登竜門的なことだったということ。
僕も過去を振り返ると、そういうことが多かったように感じます。当時は本当に辛くてストレスを強く感じているときがありました。でも、今はその体験があったからこそ、今エンジョイできているんだ、と実感しています。
全てのどんな体験も登竜門だと感じています。今この瞬間に全ての答えがあります。確かに辛いことや悲しいことが起こっている時は感情が出やすく静かになるのは難しいと感じるかもしれません。でも、昔の辛い体験を通して今の自分がいることを気付いていると思います。ということは、その体験は一切無駄なことではないはず。この点に気付けば、登竜門を越えることができます。
龍門の鯉の本当の象徴は、次の次元へ進むために必要な体験をクリアしていくことのように感じます。龍の象徴は、この次元から次の次元への乗り物的な存在です。どんな体験もここを楽しむためには無くてはならない貴重な体験なんですね。
登竜門っていうもんねぇ。
人間が「でかくなる過程」を表してるのかなぁ。
「滝にうたれたら成長する」みたいなっ。
コメントありがとうございます。
確かに修行で滝に打たれる業ありますよね。
登竜門のようなことと関係しているかもしれませんね。