何事も意識的・意図的にすることが、フルに自分を発揮するポイントです。意識的になってくると、努力や一生懸命さというものから離れて、夢中・集中する状態で「楽」になってくるものです。
この状態は、「誰かから認められたい、評価されたい」という外側からの承認や証拠を求めた行動から、「自分自身で自分を認めた」状態。見返りを求める行動から、「存在」としての自己表現ができている状態とも言えるように思います。
しかし、意識的になればなるほど、一生懸命で辛くなってしまうという状態というジレンマを感じてしまうこともあります。存在として自分の中心点にいればよいのですが、私たちの体は行動すること、特に昔から馴染みのある習慣や行動パターンにしがみついているため、意識的になるという事さえもが概念や思考となり、そこからまた自分の馴染み深い行動パターンにいきます。中心とは行動と行動の間にある微妙な点のように感じます。
それは、まるで振り子のようです。中心点で止まらずに、右往左往してしまう状態ですね。木の根っこのように、どんな風が吹いても倒れないポイントを見付ける事ができれば、どんな行動をしようと、それは自分の存在の証となっていきます。
いつもの日常の中ではなかなか意識的になっていくことが難しいことがあります。体がパターンにしがみついている以上、日常の中ではついつい、いつもの体のパターンに戻ってしまいがち。
ぶれない自分に気付くためには様々な方法があります。例えば、瞑想や呼吸法。ダンスやエクササイズ。クリエイティブな活動、普段行わないような事を行うと、力が入らず何かを期待しない自分の中心点に気付くチャンスがあります。個人的にダンスをするとよく分かります。意識的になろうとして、ダンスの振りを踊ると逆に考えてしまいうまく体が動きませんが、音やリズムに乗ると自然と体が動くようになります。
日常の中で振り子のぶれが徐々に小さくなっていくことで、いつでも中心点にいることができるようになってくるでしょう。
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