鏡の法則とは、自分を相手を通して見るというものですね。小説にも同じタイトルの作品があるようですが、ここでの意味は、例えば、怒りを抑圧していると、相手の中に怒りを見たり、自分自身が抱えている葛藤等を相手の中に見るというものです。
確かにこれは私たち自身を知るためには有効ですし、あるポイントまでは鏡の法則が続いていきます。しかし、鏡の表面の世界にいるだけでは、投影が繰り返されていきます。
鏡の法則の前提にある事は「誰かに認められたい」という想いが一つにあります。つまり、対象となる他者に自分の存在を認めてもらうことで、不満を満たそうとします。
しかし、鏡の法則に従えば、認めてもらいたいという想いがあるという事は、「自分を認められていない」という想いがあるので、その想いが投影してきてループになってきてしまいます。
このループから離れるためには、鏡の法則が無い状態、投影が無い状態へと行く必要があります。そのポイントは「今この瞬間」であり、「私は私としてここに存在している」という想い、つまりは「自分自身で自分の道を認めている」状態です。
外側に対象を作ったりせずに、今この瞬間の自分の想いを自ら認めている状態。この状態の時、私たちは投影が起こりません。この状態から外側を見ると、もはや投影ではなく、そこにいる存在そのものを知ることができるようになります。
誰もが鏡の法則から離れた状態になったことはあると思います。それは自分が楽しいと思ったりワクワクと感じている事をやっている瞬間です。集中している時、他者や時間の概念が崩壊しています。
この意味で、鏡の法則を止めるためには、まずは創造力・クリエイティビティを活用してオリジナリティを発揮していくことが一つのポイントだと感じています。
自分で自分を認める道。これは誰から言われたりコントロールされたりするものではなく、まさに自分で行う事ですね。自分を認める事ができれば、他者も認める事ができます。
そもそも、他者って存在していますか?今目の前にいる人は誰ですか?