インド南部のチェンナイに近い街。別々の貴族の子供として生まれた女の子のラクシュミと男の子のシュリーが暮らしていました。
幼馴染として育ち、家族通しが密接に親しい間柄だったこともあり、いつも一緒に幼少期を過ごし仲良く遊んでいました。
思春期を迎えて、お互いに心が惹かれ合うようになります。しかし、シュリーは彼女に気持ちを伝えられません。伝えなくても分かるだろうという期待と不安が入り混じっているようなそんな気持ち。
ラクシュミも実は同じ気持ちでいましたが、家族の権力や他の家族との関係性についても知り始めていました。
インドでは政略結婚が主流。恋愛で結婚ということは非常に稀な時代。決して、家族間で争いがあった訳ではなかったのですが、ラクシュミの家族は他の親戚との繋がりを付けて家族の結びつきをもっと強くしたいと思っていたようです。
そして、ラクシュミが16か17位になった時、彼女の家にお迎えがやってきます。たくさんの像や馬車を引き連れた大きなお迎え。
彼女は別の家族の長男の元へと嫁いでいきます。
シュリーはラクシュミが嫁いでいく話をもちろん事前に知っていたのですが、家族間の結びつきや政治について理解をしていたため納得せざるを得ない状況でした。
ラクシュミを見送る時、シュリーはその光景を見詰めるしかできませんでした。。。お互いに気持ちを心の隅に残して生きていくことを決めていました。
・・・と、その時、突然、闇討ちのようなイメージですが、別の家族グループが攻撃をしてきます。どうやら権力間の争いに巻き込まれ、ラクシュミとシュリーの家族は襲撃にあってしまったようです。
怒涛のような悲鳴や叫び声、勇ましい争いの中、ラクシュミは槍のような鋭い武器で刺されて殺されてしまいます。
争いに巻き込まれたシュリーも胸を切られたのが切欠で命を落としてしまいます。結婚に関して裏で取引があったようで、それを妬んだ者たち(他の家族グループ)が引き起こした事件でした。
それから、約700年後の日本。二人の魂は日本に転生していて、2004年に二人は東京で再会を果たします。
それまでの二人には様々なブロックや感情的な抑圧を持っていましたが、再会を切欠にそれぞれが自分のペースでそれらに立ち向かいリリースをしました。
あの時のバランスを取るために、また豊かな関係性を作るために、二人はその5年後に交際しはじめ、結婚をしました。争いの無いバランスの取れ喜びに溢れた家族を築くために。
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結婚には様々な関係性があるものです。全てが他のタイムラインからの関係性という訳ではありませんが、上記のようなドラマチックな展開もあります。
いずれにしても、私たちは同じ事を繰り返し行うパターンがあり、それが人間関係にも投影されがちです。
過去こうだったからまた同じ事を繰り返そうという関係性も。
もし上記のような関係性があった場合、同じ事を繰り返して、何らかの争いに巻き込まれたり、自分の気持ちを塞いで妥協する事も可能ですが、
自分の中の古いパターンや反応をリリースし、本来の繋がり、本来の人間関係の真の意図をすることができれば、私たちは意識を拡大して、深い繋がりを体験することができます。
まずは自分自身のバランスを取り戻すことからスタートです。そうすることで、自分自身と同じペースのパートナーと自然と繋がっていくでしょう。