言葉は「通貨」と例えられます。通貨とは集合的に価値を認めているもので、一般的にはお金を指す言葉ですね。でも、言葉もこの通貨的なものと言えるんです。言葉は「言霊」と言われるようにエネルギーが存在しています。エネルギーを集合的に私たちの言語体系の中で共有しているのが言葉ですね。
言葉はパワフルで、言葉の使い方や受け取り方で、いろいろに作用するものです。自分自身が意図しているものを現実化させるのも言葉ですし、様々なトラブルを引き起こすのも言葉です。特に人間関係のトラブルの根本にあるのは、コミュニケーション不足。言葉を使わなかったり、適切な言葉が使えないと、エネルギーがうまく回らず、矛盾やズレが生じてしまうんですね。
言葉を使う時の意識で現実が創造されていきます。「ありがとう」という言葉はパワフルだと言われています。しかし、何でもかんでも「ありがとう」と言っていたら、傷付いてしまうことにもなります。言葉は自分自身を攻撃することにも繋がります。感謝の意識と「ありがとう」という言葉が矛盾無く一致すれば、「ありがとう」は本当にパワフルで「私たちの存在を知る」という方向へ作用しますが、一致しないと逆に自分を苦しめることになるものです。「ありがとう」には「私はあなたの全てを認めます」というエネルギーがあります。
コミュニケーション上で、受け入れがたいことや、他者からのコントロールや操作に対して、自分の気持ちを正直に伝えなかったり、遠慮の気持ちで「ありがとう」と言ったら、コントロールゲームは継続していきます。「コントロールをどうぞ続けてください」と言う許可を出す言葉が「ありがとう」になります。
どのような事が起ころうとも言葉はエネルギーでありパワフル。自分自身の正直で本質的な気持ちと言葉が一致すれば、エネルギーは本質的な方向へと流れていきます。その道には、本当に欲しいものやなりたい自分の姿があります。