悪夢。そのストーリーにも様々あると思いますが、誰もが体験したことがあるかと思います。
一体、悪夢とは何でしょうか?
3種類の悪夢
悪夢とは、怖い夢。恐怖を伴う夢で、大きく分けて、三種類の怖さがあります。
痛みを伴う、もしくは伴いそうな夢 → モンスターに追いかけられる夢、高いところから落ちる夢など。
何かを無くしてしまうような夢 → 大切なモノを失う、仕事を失う夢など。
恥ずかしさが関係する夢 → 服を着ていない夢、学校に遅れてしまう夢など。
上記の組み合わせもありますが、大体大きく分けて上記のような3種類にカテゴライズできると思います。
いずれにしても、悪夢は、怖いのはもちろん、ストレスを感じたり、びっくりしたり、がっかりしたり、感情が強く動かされます。
ここでポイントになるのは「怖さ」の正体です。
怖さの正体
何に怖さを感じるかは個人差があります。人それぞれの過去の体験、価値観や信念、人間関係、未来への不安など、怖さの源は心の中にあります。
そして、その怖さを作り出しているのは、エゴ(自我意識)です。
エゴの防衛本能により、様々な事象を検証し、「ちゃんと生きていけるかどうか?」という判断に基づいて、「これはNG」というサインを出したものには抵抗します。
その際に恐怖という感情を使って、安全に生きていく道に戻すための軌道修正を行います。
エゴの本能的な機能が怖さを生み出しています。
エゴは起きていようが、寝ていようが、機能しているプログラムです。夢を見させているのもエゴです。
実際の夢の正体は「夢で知るパーソナルリアリティ」の記事を参照にしていただければと思いますが、寝ている際に(起きている時もそうですが)様々な意識領域に実際は旅をしている記憶をエゴの防衛本能により今の現実の自分に分かりやすい形で翻訳をしています。それが夢です。
悪夢の正体
様々な意識の領域にある情報は、実際は単なるデータを閲覧しているようなものですが、そこにエゴが反応すると「怖い」とか「嫌だ」という反応を朝目覚めた時に整理して翻訳します。
これが悪夢になるという訳です。
例えば、
怖い=おばけ 嫌だ=昔喧嘩した相手
みたいにエゴは翻訳をして記憶を整理整頓します。
そして、エゴが抵抗するということは、そこに何らかの原因があると考えられます。
その原因は、生まれてから大体20歳頃までに培ってきた人生観、価値観、抑圧、葛藤、ブロック。
エゴがずっと生きるために大切にしてきた要素が「怖さ」という抵抗を生み、悪夢を見させます。
(ちなみに、エゴのリハーサル機能(恐怖を避けるための機能)により、正夢を事前に予知夢としてみさせることもあります。)
悪夢はチャンス!
つまり、悪夢を見るということは、自分の人生と向かい合い、よりよく生きていくためのチャンスが眠っているということです。
エゴは悪者ではなくて、この世界を生きるために必要なプログラムで偏見はありません。
エゴが抵抗するということは、何か新しい出来事が展開する時だったり、ずっと本当にほしかったものが手に入る証だったり、今までとは異なる環境が待っている証にもなります。
エゴは新しい環境にNGサインを出すものです。なぜならば、今まで生きて来れた証が過去に出来上がっているからです。
特に悪夢は強い印象を残します。ピンチはチャンスという言葉があるように、悪夢には人生を展開させるチャンスです。
悪夢の対処法
悪夢を見たら、単に「怖かった」という印象で終わらせるのではなく、
日常のどこに自分は怖いと感じているのか?そこには何が眠っているのか?
と、まぁ軽い気持ちで意図しておくと意外な気づきがあるものです。
長年の思考パターン、行動パターン、親や家族との関係性(これがよくあります!)が隠れているかもしれません。
また、明晰夢や体外離脱という意識のテクノロジーを活用すれば、例えば追いかけられる夢を見たら、立ち止まって冷静に追いかけてくる存在を見詰めてみることもできます。
もしくは、体を大きくしてみて、追いかけてくる存在を大きな視点で見てみる、なんてことも可能になります。
そうすると、思わぬ気づきがあったり、怖さが単なる純粋なエネルギーに変容したり、怖いという感情が溶けていきます。
もちろん無理に悪夢を見る必要性はありませんが、もし悪夢を見たら、「あー、今何か新しい人生の展開が待っているんだなぁ」とまずは思ってみてはどうでしょうか?
悪夢は私たちの心の中を見せてくれる感謝すべき体験です。
悪夢から人生をよりよく展開させていくことができます。
より深く夢を体験してみたい方は、下記の明晰夢オンライントレーニングを是非チェックしてみてください。