マントラとは音・サウンドであり、真実を象徴している言葉。伝統的にはサンスクリット語で詠われるヴェーダのマントラが歴史的にも古く、本質を象徴している音。マントラとは「本質を所持している音」とも言われています。サンスクリット語のマントラが、ネパール、チベット、中国、朝鮮半島を渡り日本に伝わり、お経や真言として現代の日本でも活用されています。
マントラは一種のハーモニー、想念的な波・エネルギーがあります。ある種のマントラを唱えることで、そのエネルギーに参加することになります。マントラとは言わば架け橋。マントラという音で橋を作り、その橋をマントラの音そのものが私たちの意識を、そのマントラが本来持つエネルギーへと連れて行ってくれるんです。
例えば、僕のマントラワークでは毎度お馴染みのマントラ、「ハートスートラ」があります。それは
Gate Gate Paragate Parasamgate Bodhi Svaha
というマントラで発音としては「ガーテー ガーテー パーラーガーテー パーラーサムガーテー ボーディー スヴァハ」になります。これは、般若心経の最もポイントになるオチの部分で、日本語では「ぎゃーてーぎゃーてー・・・」と発音されている音の箇所です。ちなみに、海を渡ってくると、オリジナルのサンスクリット語からの音に歪みが入り、発音も結構変わっているものも多いですね。
このサウンドは、個人的にした臨死体験から分かりましたが、私たちが自分の本質に目覚めた時の意識状態、決して一人ではなく私たちは本当にたくさんの「お陰さま」に包まれているという感謝、こちら側とあちら側を融合する意識、全ての叡智を本当は知っている私たちの意識・・・等、このようなエネルギーと共鳴させてくれるマントラです。
マントラを意識的に唱える事で、様々なすばらしいエネルギーと共鳴し、それを日常に活用していくことができるようになります。そして、私たち一人一人が奏でている本質の音を発見するのにもヘルプとなります。気に入ったマントラがあれば、その音と音との間に響く音の中に、あなたの音が眠っているかもしれませんね。