目の前にあるものはどんな状態であれ、私たちが無垢で純粋な意識状態でいられると、言葉にすれば「美しい」「満足」という状態になります。その対象物との一体感が生まれ、もはや「私」と「対象物」というような分離した概念・境界線から切り離されて、ずっと笑顔になるような恍惚的な感覚になります。
その状態の時、時間という概念からも解放されていて、まさに「今この瞬間」にいつつ、「全ての瞬間」にいることに気付きます。もはや、過去への後悔や未来への不安も無くて、難しい数学の問題やクイズの答えを知った瞬間の「あー!なるほど!」というような感覚がずーっと続きます。全てがシンプルになり、「怒り」「悲しみ」というように分類していた感情も単なる一つの純粋なエネルギーに戻ります。
私たちは本来このような状態であるのです。ただ、やはりこの世界に来た意義や意図とも関係ありますが、この世界を体で体感をしたいという衝動から、その点をあえて忘れています。そして、その体感を完了した瞬間、本質の状態が垣間見れます。そして、全ての体感を終えたら、ずっと本質の状態に戻っていきます。
様々なモノや人の中、芸術作品や映画や音楽、そして自然の中に垣間見る美しさや純粋さにアンテナを張りながら、日常を生きていく事で、本来の自分の本質がどんどんと輝いてくるでしょう。