自分自身が望む事を、必ずしも相手が望んでいるとは限りません。よかれと思ったり、いろいろな情報を教えてあげたいという気持ちから、そこからコントロールの問題が生じることがよくあります。
「自分にとっての天国は、相手にとっての地獄」という言葉もありますが、人間関係のトラブルでよくあるのはこの点から始まります。そこにあるのは、自己重要性やコントロールという問題です。
コントロールは非常に微妙で、油断すると相手の許可が無くコントロールになってしまっていることがあります。相手の許可があれば、それはコントロールにはなりません。だからこそコミュニケーションが大切です。相手と話をして、相手の希望を聴き、自分の気持ちを伝えるというシンプルなコミュニケーションで十分なんですが、相手に否定されてしまうのではないかという怖さがあると、直接的なコミュニケーションではなく、憶測や推測で済ませようとしてしまいます。
また自己重要性もそうで、相手に対して「もっと楽にできるのに、なんでそんな煩わしいことをしているんだろう」という想いから、許可無く勝手に手出しをして助けようとしてしまうということもあります。これもコントロールの問題になりますね。
正直なコミュニケーションが、人生を楽に生きる秘訣。些細なことでも、相手の希望を聴き、自分の気持ちを伝えるコミュニケーションが豊かな人間関係を育むように感じています。