人間の誰しもが持っている罠が傲慢さです。
自己重要性という言葉にもなりますが、他者を操作や支配して自分の価値を高めていくという罠。
様々な体験を通して、自分の本質に近づいていくと、自信や自尊心が高くなっていくものです。
この時、そのパワーを自分のために活用していけばよいのですが、この世界は「私」と「あなた」という視点があるため、外側に目が向かい他者を見ると、
「なんでわざわざそんな面倒なことをしているのだろうか?」
というように捉えてしまい、相手の許可を取らずに勝手に
「私が助けてあげましょう」「私のようにしなさい」
というような相手を支配するようになっていきます。
相手のタイムラインに勝手に土足で上がって、相手をコントロールして支配をするような態度。
これが傲慢さという罠です。
結果的にこうなってしまうと、せっかく自分の本質に気付いても、再び元の道に戻り、本質から離れていくことになります。
依存関係や、対立を作ります。
この傲慢さは、誰もが持っているものです。
自分の本質と繋がり、本来のパワーが発揮されてくる時が注意が必要ということになります。
この傲慢の罠にはまらないポイントは、下記の3つです。
・相手とコミュニケーションを取って合意を得た上で行動を決める。
・相手には相手の人生やタイミングがあることを認識しておく。
・自分のパワーを、外側に提示する前に、まずは自分のために活用する。
「自分にとっての天国は相手にとっての地獄」という言葉もあるように、相手との合意を得た上で、必要な行動を取ることが大切です。
童話で分かりやすいのが、北風と太陽ですね。
北風はコントロールであり支配者、太陽は尊重であり資源者(リソーサー:必要に応じて他者の資源になる)です。
という僕も、傲慢の罠にはまってしまい、自業自得で結果的に自分が傷つくという体験をしたことがあり、実を持って傲慢さの罠を体験しました。
現実的には、この世界は自分一人ではなく、他者と関係の中で展開しています。
この点を尊重して、自分のパワーを活用していくことが大切だと感じています。