エゴ(自我意識)は、私たちの物質的な肉体の動きを制御しているプログラムに例えられます。
そもそも、エゴとは「私」を認識させている意識です。エゴがあるからこそ、この体を使ってこの世界を生きることができます。
エゴの機能は「生き残るため」です。
よく「エゴを手放しなさい」という教えがありますが、肉体がある以上はエゴは必要な意識です。
あるポイントになれば、エゴはナチュラルに森羅万象と融合し、エゴが生まれたソースに融合されるものです。
さて、このエゴはプログラムのようなものです。
プログラミングを知っている方ならばif関数をご存知かと思います。
「もし$aが1ならばAを実行し、もし$aが2ならばBを実行しなさい」
というような指示です。
なんらかの条件によって、その後の行動を決めるプログラムです。
この仕組みがエゴに似ています。
エゴは下記の体験に基づいて、生き残るためのパターンプログラミングを行います。
そして、条件分岐で、「もし〇○ならば、□□する」というように、ある出来事に対する反応を決めています。
その結果、安全に生き残る戦略が決まり、それを元に行動パターンや思考パターンを使い、日々の生活を安心安全に過ごせるように制御をしています。
どんなに辛い体験であっても、「それがあったらこそ、生き延びてこれた」という記憶から、その辛い体験を再現させるかのように、似たような出来事を体験させます。
いつも同じような出来事や体験が起こる場合、それはエゴの戦略と言えます。
本来の自分の本質をエゴが調和することを「エゴを満たす」と呼んでいますが、エゴを満たすことで、単に生き延びるだけではなく、ワクワクとした自分自身の本質のエッセンスをこの世界で表現することができるようになります。
エゴは悪者扱いされる傾向がありますが、エゴがあるからこそ私たちは生きることができます。
エゴは悪でも無ければ善でもなく、単にナチュラルに在るものです。
エゴの生き延びるパターンのみでは、人生は収縮して、過去を繰り返したり、後悔が助長されてしまいます。
エゴを本質と共鳴させると、人生は拡大し、今この瞬間から人生を自分らしく表現することができます。
エゴを「生き延びるだけ」のパターンから、「ワクワクと生き延びる」というパターンにバージョンアップさせることがポイントです。
そのためのアプローチは様々ありますが、まずは創造力を日々の中で徐々に活用していくことです。
ちょっとづつちょっとづつ。これがコツです。