記憶とは私たちの体を守っているエゴ(自我意識)が過去に体験したデータです。
データとデータの繋がりが連続する記憶となっています。
意識が拡大して、エゴが緩んでくると、確固としていた記憶が緩んできます。
すると、記憶が多次元的、それは合わせ鏡(ドロステ効果と呼びます)のようになり、一つ一つの鏡が微妙に映っているものに違いがでてきて、様々な可能性の記憶が表れてきます。
そこで分かるのが、記憶とは曖昧なものであるという事です。
今、「あの時はこうだった」という確かな記憶があったとしても、実際は別の世界を体験しているような場合もあります。
そこに他者との関係性がある場合、その人との記憶に相違が生まれる事があります。
例えば、「わたしは小さいころ、母親に叱られた」という記憶があったとしても、実際にあなたは母親と話すと、「そんな事は無かった」とか、「妹を叱った事はあったけども、あの時はあなたを叱っていない」と母親が言うかもしれません。このような記憶の相違があります。
このケースで言えば、あなたの世界と母親の世界の時間軸は異なっていたという事になります。
記憶によって私たちは傷ついたり誤解をしたり、後悔をしたりと様々な葛藤が生まれます。
しかし、それはエゴの防衛本能で、傷ついた記憶を持つことで、安全に生きるための戦略かもしれません。
過去は一つでは無く、無限に広がる多次元的世界(パラレルワールド)として存在しています。実際、あなたの今の記憶と、昨日の記憶は別物かもしれません。ちなみに、スピリチュアルな世界である「前世の記憶」もパラレルワールドの記憶と言えます。
少々ややこしくなりましたが、過去の体験や記憶は無数に広がる可能性の一つのエゴのデータであり、実際私たちは様々な体験を意識の中で行っています。
どのタイムラインを選択するかが、今この瞬間を創造し、さらに未来へと記憶を繋げていけます。
よりよい人生の記憶を今この瞬間を選択しましょう!