自然にはアンバランスさが存在せず、いつも調和しています。
季節の変化する中で、創造・成長し、維持・発育し、破壊・土に還る。そして、再び創造されていきます。
自然界には一切の葛藤が存在していません。
人間も自然の一部でありつつ、生まれながらにして完全性と不完全性のギャップを持っている存在です。
超意識(本質・魂・源・精神・全体性)と自我意識(エゴ、体・物質・個)の二つの意識があり、この点が葛藤を生み出します。
だからこそ、人間体験はドラマチックで魅力的であるとも言えます。
自然の中に行って、深呼吸をしてリラックスをすると、まさにナチュラルに個と全が融合していきます。
ちなみに、この点が、歴史的に30000年以上の歴史があると言われているシャーマニズムの原点でもあります。
自然との調和がシャーマニズムのベースです。
自然との調和を日常的に行う事で、私たちは本来の自分の流れ・源泉に入っていきます。
あらゆる状態が癒され、パッションに溢れ、多次元的な視点を持ち、今この瞬間が目覚めます。
元々、私たちはこんな状態になっていくものですが、長年の人類の歴史の発展の中で様々な概念が生まれ、情報が複雑化し、文化が発展し、なかなか自己に目覚めるのが大変になってきました。もちろん、そんな時代を体験することが意図でもあるのですが。
義務や権力、嫉妬や妬み、悲しみなどが多様化してきたために、逆にあえて目覚めさせないような概念も生まれてきています。
例えば、浄化と言う概念。
人間も含め、石、植物、モノなどが悪霊に憑りつかれているとか、悪い気を吸っているからとか、何らかの外側からの影響で、浄化が必要だという考え方です。
実際、外側のみを浄化したところでそれは一時的なもので、外側にフォーカスしている限り、同じような状況が繰り返され、何らかの傷付く体験が繰り替えされるだけです。
外側を浄化する必要は無く、結局のところ自分自身を浄化する、癒す必要がある訳です。
今の時代、自然との調和がますます大切になってきているように感じます。
自然の定義も様々ですが、森や海、公園など自然を感じられる場所でリラックスするのもナイスですが、シンプルにこの世界で深呼吸をしたり、空間を味わう事も自然と繋がるアプローチです。
自然の恩恵を味わうことが、己と繋がり調和へのゲートです。