はじめにお伝えしておきますが、考えることは人間体験としてはとても大切な活動です。
思考することで、自他を理解し、世界の不思議さや神秘さを知ったり、他者とのコミュニケーションを円滑にしたり、仕事をしたり、文章を書いたり・・・・様々な活動には思考が無ければ不可能です。
しかし、思考ばかりになってしまうと、考えすぎてしまい、思い込み、先入観、憶測、そして比較が強くなり、結果的に自らの力で傷を作ってしまうことになります。
分析癖というやつですね。
では、この分析癖を直すにはどうしたらよいか?
長年の癖はすぐには改善することは難しいものです。
特に考えるパターンは、エゴ(自我意識)のプログラムで、安全に生きていくためには必要な行動なので、エゴとしては考える癖を止めることは危険信号を出すことがあります。
考えることを止めずに分析癖を直す方法があります。
それは
創造力を使う活動を増やしていくこと
です。
本来の私たちの姿は、思考を使う論理的な視点と、直感や創造力を使う芸術的な視点が融合している状態です。
分析癖がある人の傾向は、論理的な視点に偏っています。
なので、分析癖はとりあえずはそのままにしておく、つまりは「考えないようにしよう」とは考えずに、
芸術的な活動を日常の中で意識的に行っていくことです。
芸術的な活動とは、創造力を伴う活動で、
例えば、絵を描く、塗り絵をする、楽器を弾く、歌を歌う、ダンス、料理、陶芸、プラモデル、ものづくりなどの創作活動・・・・
このような創造力を使う活動です。
その際、「うまくできた」とか「下手だ」というような分析や評価はせずに、ただ創造力を使う事です。
誰かに見せる必要性もありません。
はじめは「上手い下手」というような評価をしてしまうかもしれませんが、それはそれとしてとにかく日々の中で創造力を使っていく事です。
すると、徐々に思考と創造力のバランスが整い、気付くと、分析する機会が減ってくることに気付くと思います。
考える事も大切ですが、考えすぎは不健全な状態になります。
もし分析癖がある場合、創造力を使ってみてください。