アイルランドのグレンダロッホと呼ばれる街の近く。今から約300年ほど前の兄妹の話。
「一人で森の中には絶対に入らないようにね。一人では危ないからね。行くんだったら僕と一緒じゃないとダメだよ。」
と兄が5歳の妹にいつも伝えていた。妹は兄ちゃんだけがいつも一人で森へ遊びに行く姿を見ていて羨ましい気持ちでいっぱいだった。森には綺麗な木の実や花、美味しそうなキノコ、かわいい動物達が住む世界。妹は色鮮やかな世界にとても興味があった。兄と一緒に森の中に入っても、兄と一緒に歩かなければならず、時には兄の足が早くてただ置いていかれないようにしなければならなかったり、兄の行きたい方向にしか行けないので束縛を感じていた。それでも、森の中で遊ぶことは妹にとって楽しかったし、兄が先に歩いてくれている安心感はあった。
ある日のこと、妹は兄には内緒で一人で森の中へ遊びに行くことを決めた。兄に対して罪悪感もありながらも、自由に森の中に行くことにとてもスリルとワクワクを持っていた。
「やっと自分の好きなように森で遊べる」
妹には森の中のある場所に興味深い場所を知っていた。兄と一緒に森に入る時は、素通りするだけでゆっくりとすることができない場所だった。森にはちゃんと道があるから、妹はもう一人で十分行ける自信があった。しかも、家からも近い場所だし、安全であることも知っていた。
お気に入りの赤い花柄の服を来て、ワクワクして一人で大好きな森の中の場所を目指して歩き始めた。「一人で歩くのはなんて楽しいんだろう。」「早く大好きな場所に行きたいな。」「お花や木の実で何を作ろうかな」と考えながらゆっくりと歩みを進めていた時、後から自分の名前を呼ぶ兄の声が聞こえてきた。振り向くと、兄がやってきている。「こらっ。一人で行っちゃだめでしょ!」と怒鳴られてしまった。
妹はすごくがっかりした。せっかく一人で遊びに行けると思ったのに。
兄のことは信頼していたが、目の前にはいつも兄が前にいて、自分の好きなことを自由に出来ない、自分の創造力を発揮することも自由にできない。兄からのサポートやケアを必要とする人生を歩んでいくことになった。
・・・それから300年後。兄と妹だった魂は2013年に再会する。そして、今回の人生でも、妹は面白いことに300年前と同じように再び兄からのサポートやケアを受けることになった。しかし、300年前とは違い、今回の妹は「自分を自分の力で知る」という決意を様々な経験を通して持っていた。また、兄自体も妹を独立させてあげる必要があるということを自覚していた。今度は束縛ではなく自由にするサポートを。妹はそんな兄のサポートを通して、本来の自分の正体を知った。それは一点の曇りも無い私という存在。誰からも奪われるものではなく、自らの価値から人生を創造していくことができることを知ったのだった。これから、それをどのように今の人生に統合して生きていくかが今の妹にとってのキーワードになっている。
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人と人との関係性は多次元的に拡大した中に存在していて、それが相互作用で様々な時空の中で現実化しています。例えば、他の転生でお互いに傷付け合うような関係性であっても、別の人生では完全な調和を保つような関係性もあります。上記の話では、時間の流れ的には過去の関係性が、未来の関係性に影響し、過去のバランスを取るように今に影響を与えています。(これとは逆に未来から過去という流れでバランスを取ることもありますし、いつも同じような境遇を繰り返す場合もあります。)
そして、面白いことに、様々なストーリーは時空という「形」がスパイラル状に展開して時空を越えて目の前に展開しています。あなたが世界を創造しているし、世界があなたを創造しているとも。多次元的に展開している世界を映し出しているストーリーやドラマは、コンピュータプログラムのような設計があり正確に形成されています。この世界はバーチャルリアリティのようです。
この視点から見れば、現在、目の前に起こっている出来事は自分のプログラムが映し出している世界。目の前に映し出されている現実は、自分の創造の一部であると意識してみることで、自分の答えを発見することができるでしょう。全ての瞬間の中に、自分の本質が輝いています。
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